英語学習サイト「英語克服戦記」の姉妹編。 教育だけではなく、食生活、差別、メディア、国際関係といった社会問題一般や作者の生活について述べていきます。

のいちごくっきーの宇宙日記

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| | 00:42 |
久米宏 新ニッポン人現る
久米宏が司会で、テレビ東京で現在の日本の若者を説明する番組があった。少しこれまでの番組とは毛色が違うようだったので見た。

まず、最近の若者は消費をしないという話から始まった。酒を飲まない、車を買わないといったことだ。男性は女性との食事では金を払う、車を運転するという性役割の構造が維持されているのが伺えていて好ましいことではないが、とにかくそれがだんだんなくなっているという(本当だろうか? 正しいデータに基づいているのだろうか? あと、車の運転が男性の性役割に結びついていることは私には実感はない。女性も運転する人はするし、男性でもジェンダーアイデンティティの誇示として車を利用している姿はあまり見ない。ジェンダーを扱った海外の学術論文でも車の運転と男性の性役割について述べられていたが、現在の日本にはこの関係性そのものが成り立つのだろうか? 誰か教えてください(汗))

小池百合子氏が少し述べていたものの、本来は環境問題への対策としては車を使わないのは好ましいことである。それが十分述べられていないのはテレビ東京らしい。

今の若者は普通の旅行はせず、ボランティアはするという。旅行者の減少はデータでも示されていたが、本当かなあ。ボランティアは自己実現のためというが、具体的に世界を変えようと考えている人はどれだけいるのか分からないし、普通の旅行と感覚は変わっていないのではないか? 消費の仕方が微妙に変わっているだけではないのか? ファッションに金を掛ける女性も相変わらずではないのか?

若くして大金持ちになったデイトレーダーの青年は、車も所有せず、食事は立ち食いそばという質素ぶり。彼は「金を使うことには興味はない」という。ただ、何のために金を稼ぐのだろうか? 番組の後半、久米宏が彼は食糧問題に関心があると言っていた。しかし、それだけで彼の活動の意義は説明できないだろう。企業や投資家の活動は必ずしもゼロサムゲームではないが、彼らが扱う資本もある意味部分的には公共財である。日本にも貧困問題があるのに一方では彼のような人物がいることを思うと、必要なところに必要なものがないように見える。彼には社会のためにその金を使ってもらいたいものだ。

消費しないことが社会が疲弊している表れであるかのように述べられているのはどうなのだろうか? 無意味に消費する消費社会のあり方にも負の側面があるが、テレビ東京だけあって、それは述べられていない。久米宏は「よく民放でこの番組が放送できるな」と言っていたが、何のことはない、消費がないことが好ましくないと再三にわたり述べているのは普通の民放のあり方だろう。

総じて言えば、ある意味ではあまり報道されないトピックもあったが、少し疑問符も残る番組だった。

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書評 ルポ貧困大国アメリカ
本日の書評第2弾。

『ルポ貧困大国アメリカ』 堤 未果 岩波書店

アメリカの貧富の格差は軍需産業と強く結びついていると言う話。私の周りで評判だったので読んでみたが、内容はNHKスペシャルなどで言われていたことで真新しいことはほとんどない。強いていえば、大学に行きたい貧困層に対して、援助を名目に軍にリクルーティングすることについて、軍に行っても実は学費は得られないということだったのは、日本のメディアでは伝えられていなかったことだ。アメリカ政府の狡猾さが分かる。ただ、この手の議論の入門書としては悪くはなかろう。

ただ、後半なぜか日本国憲法の話に摩り替わっており、従来の左翼が喜びそうな内容なだけでなんら生産的な議論が出来ていないと感じた。本気で貧困問題や紛争を解決したいと考えるならば、従来の右翼左翼の枠組みに拘泥せずにアメリカ政府の自国民や他国の利用に関する分析や批判のみをしていればよいのだ。これでは貧困や紛争による犠牲をなくそうといっても右翼は自分が日米両政府に利用され搾取される対象だということを考えずに、貧困反対・戦争反対は全て左翼の言説だと一蹴されかねない。筆者の戦略的な浅はかさは大きな減点対象といえるだろう。

軍需産業は世界の平和や貧困問題の解決の最大の妨げの一つと言えよう。これを縮小させるにはどのようなことが必要か、さらなる分析と議論は今後不可欠といえよう。

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書評 「若者論」を疑え!
久しぶりに書評を一つ。

『「若者論」を疑え!』 後藤和智 宝島社

「少年犯罪の増加」「ニートは無気力」などといった若者論を各種統計を使って反証した本。この本の最初で本田由紀氏が述べているように、この手の内容は最近多いし、一見オリジナリティがないが、若者に関する複数の問題をいくつもあげていること、社会学や心理学など複数の学問的知見を組み合わせて論じていること、予備知識がなくても理解できるよう噛み砕いて説明してあること、新書には珍しく最後に出典を掲載し、かつブックガイドも充実させているなどがポイントである。

気になる点としては、最初の本田由紀氏との対談では社会や人間に対する見方がおかしいことである。バッシングで国家による統制が進むことへの危惧は分かるが、"Nothing is perfect."と言い切って個々の社会問題に対する取り組みを甘くしてもよいというのはいかがなものだろうか。例えば教育問題では教師は文部科学省や各自治体と親との板ばさみで苦しいとはいうものの、指導力不足教員は排除しなければきちんとした教育が受けられない子どもはなくならない。こういった問題にもいえるように、バッシングはよくないからなあなあでいいというのは暴論であろう。

他にも、なぜ一度就職した若者が離職するかの説明がやや分かりにくかった。もう少しクリアな説明が欲しいところだ。

さらに、ネット右翼について、池田謙一氏のネット利用に関する研究を引用するのは分かるが、ネットはリベラルな場だと決定するのは早計である。確かにソーシャル・キャピタルの場としての有用性やリベラルなネット利用者の存在は分かるが、ネットの利用者そのものは調査のしようがない。なぜなら、きちんとしたサンプリングが出来ないからである。右翼が多いか左翼が多いかなどは計量的には実証できない。そのことを明確に記すべきだったであろう。

批判は書いたが、私より若い人で社会科学系の専門教育を受けていない人がこれほどの本を書くというのは個人的には衝撃的だった。それに引き換え、後藤氏は学者の引用をしているが、当の学者はどうかというと、多くはアカデミア内部のことしか考えていないのが現状であるし、後藤氏が行う事を超えることができるようになる教育など日本の大学では行われていない。そういう意味で衝撃の本だといえる。後藤氏には評論のための評論を行わず、社会変革の原動力になっていただきたいし、私も彼以上の言論人になりたいと思う。

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| 未分類 | 23:31 | トラックバック:0コメント:0
空想と現実の区別がつかない人々
韓国で、映画「ミッション:インポッシブル」を真似て泥棒をした者が逮捕された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000087-jij-ent

あの映画を観てまねをしようと思うことがすごすぎる・・・
無理がありすぎ(笑)

だいぶ前にマトリックスのまねをして銃を乱射するという事件があったが、あれよりはましとしても、何で世の中妄想が好きな人が多いのだろう・・・

しかし、暴力や性描写、その他犯罪に関連しそうなものをめぐって、漫画やアニメ、「バトルロワイヤル」のような一部の映画は「規制すべきだ」という議論があるのに、ハリウッド映画にはそれは当てはまらないというのはダブルスタンダードといえよう。この手の問題は政治的・経済的にアメリカが支配権を握りたいから日本を含む他国は振り回されると言う構造が見て取れる。

(作家によって内容は違うが)「悪」を描くのには暴力は必須だし、人の美を扱う芸術・エンターテインメントには性の商品化は必須である(何も性器や性交渉が写っているものだけが性の商品化の産物なのではなく、人を扱った作品ほぼ全てが性の商品化といえる。例えば韓流ドラマを見てヨン様達の追っかけをするのも、韓流ドラマが性の商品化の産物で、男性出演者の性的魅力を日本の女性が感じ取っているからこのようなブームが起きているのは明白である)。最近の漫画・アニメ、その他芸術作品の規制の議論は、表現の自由を規制して一部の政治的勢力を一方的に利する構造を生み出すものとなりうる。

話がそれたが、芸術・エンターテインメントは純粋に楽しんだり、人生のヒントにするもので、その内容をそのまま利用するのは馬鹿丸出しだ。

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アメリカ大統領選とアイデンティティー・ポリティクス
今日の朝日新聞で、アメリカ大統領選についてウィスコンシン大学教授の大貫恵美子氏が論評をしていた。オバマ候補が自分が黒人である事を前面に出さないことは、彼がアメリカ社会の亀裂を認識しているからだということは今まで述べられてきたことだが、それだけではなく、クリントン候補はフェミニストからフェミニズムを強調することを批判されているということがアメリカでは起こっているという。

大貫氏はフェミニズムを批判することはこれまでタブーで、今ヒラリーのフェミニズムを批判できることはフェミニズムの進歩だと述べていた。アカデミズムの現状を考えればその点は非常に疑わしいことだが、このことが自らの属性によって行動を決めるアイデンティティー・ポリティクスに反対する方向に向かっているのならば好ましいことだ。

もっとも対外的にはどうなるかわかったものではないし、具体的な政策論は現時点では見えてこないが、世界の流れが同様の方向に向かえばと思う。日本の政治家にもオバマ候補のような立場の人物がいればと思う。

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